第1号のお墓?このページを書く動機になったジョン・シュワルツ氏のページ ご協力いただけそうなサイトへのリンク 投稿歓迎,ご意見,提案はBBSへ
 

ネットにお墓を作りませんか、あるいは・・・お墓ページを作らせてくれるプロバイダーさんは在りませんか?

6月の終わり、私は一人の同僚を失いました。仕事中の心臓発作で、救急車も間に合わず逝ってしまいました。57歳、私よりひとつ年上、交通事故でもなければ死ぬはずも無い偉丈夫でした。

彼は私と一緒に会社のWebsiteの構築に携わりコンテンツ作りを一手に引き受けていました。彼は独身の米国人だったのですが、葬儀の準備で遺品を調べていた同僚の一人が彼のノートからひとつのURLを見つけました。

彼の個人のホームページのものでした。
彼の写真、個人的な研究、夢・・・がネットの上に残っていました。

彼のホームページは彼が契約していたISPのサーバに、多くの個人ホームページと同様いわゆるサービスのレンタルディスク上に作られていました。
彼はどうやらISPとは年払契約をしていたようで、遺族が正式にサイトの抹消を要求しない限り、なを数ヶ月は存在しつづけることになりそうです。

ある日、一人で酒を飲みながらとりとめのないことを考えていたとき、ふとこのサイトのことが思い出され「こりゃあ墓だな、ネット上の墓、Webwalkerならいつでも墓参りにいける・・・」と思ったのです。

私自身は形式主義嫌いで常日頃「墓など要らない、散骨がいいな・・・」といっている人間ですがこんな形で一定期間自分の影を残すのも悪くはないかな・・・とも思えたのです。

要は生きているうちから少し長めの、たとえば3年契約などの契約をISPと結んで料金を払い込んでおく、あるいは遺族が契約切れ以前に追加的に希望する年数分の料金を前払いする、というシステムがISPに受け入れられればいいわけです。取り立てて「墓」だと宣言する必要もないかな・・・とも思います。

もしそのページのコンテンツが「価値」のあるものであれば、墓参りの人は遺族だけとは限らないでしょう。死後も、さまざまな人が世界中からやってきてくれるようなページをもてればこれに過ぎる幸せは無いと思える人もいるのではないでしょうか。
ファラオは盗掘を防ぐために巨石でピラミッドを築きましたが、現代の墓は盗掘人大歓迎、ということになるでしょう。
 

これはビジネス!!


このシステムを実現するとISP事業者にとっては経営の安定化という大きなメリットが生まれます。前受けの資金が入り、しかもほとんどメンテナンスコストがかからない顧客が獲得できるのですから。ハードディスク容量と存続期間でしっかり料金はいただきましょう。

自分ではホームページを作れない人や遺族のための作成代行の仕事も確実に増えます。
優れたサイトにはヒットも多く、「霊園」の入り口は広告ボタンがぎっしり・・?言い過ぎですかね。

特に小規模の地域ISPにとってはいろいろな面で新しい事業展開のチャンスになるでしょう。しっかりPRして、お金のある人には立派なお墓を提供し、永代?供養してあげるのもいい商売になるのではないかと思います。
また地域に根ざした事業であれば運悪く経営不振に陥ったときには意外な支援が期待できるかもしれません。お墓があるサーバを無碍にストップさせていいとは誰も思わないでしょうから・・・(これは少し虫がいいかな・・・)
 

「お墓」サイトを提案する私の下心


何でこんな一見漫画みたいな提案をするのか、当然「下心」というものがあるわけです。私はWWWというのはまずもって巨大な電子図書館として存在していると思っています。しかし普及が始まってわずか3年、しかも商業利用の可能性ばかり喧伝される現状では電子化された優れた情報資産を蓄積するのには大きな困難が伴います。公共機関や自治体が莫大な投資を出来るかといえば必ずしもそうはならないし、ボランティアで資料を電子化する努力がいろいろ行われていますがそれですべてまかなえるとは誰も思わないでしょう。

ならば・・・やはり人間の欲望を刺激して、それに乗って「野望」を実現する手は無いものか。しかもコストを分散負担してもらって・・・。

私は個人的にはコンテンツは何であってもいい、個人の思い込みの世界であっても、たとえそれが公序良俗に反するものであっても原則かまわないという立場をとります。
でも、中のひとつくらいは第三者が見て価値を認めてくれそうなものが入っていてほしいな、いや入るだろうと期待しているのです。

たとえば、誰も電子化に手をつけてくれそうに無い公文書や、地方誌紙、文科系の論文集、や学会誌、もう担い手のいなくなってしまった同人誌etc・・・、それに「もの」として残すほか無い道具や美術品や絵画、設計図や建物などのIMAGE。もしそうしたコンテンツがあるとなればサーチエンジン屋さんは喜んでロボットを派遣し、そのURL情報を収集整理して公開してくれると思います。こうしていつかは国家が予算を投ずるよりははるかに効率的に、しかもより広く深い領域で情報遺産の蓄積が可能になるはずだ、と夢見ているのです。

この与太話に含まれているアイディアは私の独想ではありえないと思います。SFにはこのような夢の変形が昔から沢山書かれていますし、同じ夢を見る人は現代では何万人もいるはずだと確信しています。このメッセージについては改ざん、加筆、パロディー化を拒むものではありません。使えると思ったらどんどん使ってやってください。そしてもっともっと絡み合った蜘蛛の巣を実現して行きましょう。
この発言をするために独自ドメインを持ちました。http://www.mmasa.com/がURLです。当面はこの与太話に乗ってくれる人々が、もしいた場合の情報センターになろう(怠け者の私に出来るかな)と思っています。

乗ろうと思うISPのアドミンさん、自分も「墓」を持とうと決意した仲間、 sapphire@mmasa.com へメールをどうぞ。もちろん、批判、中傷、賛同、アイディア提供何でもありで結構です。    BBSへ



 

 Masahiko Morikawa 01/AUG/1998


 
 
 
 
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